「稲むらの火」あらすじ


祭りをひかえた海沿いの村。

強くはないが、不気味な地震の揺れを感じたのは、高台に住む庄屋の五兵衛。

海を見たら、海水が沖に向かって引いていく。

今まさに浜辺にいる村人たちは、みな祭りの準備に夢中である。

「――津波が来る。」

そう直感した五兵衛は、収穫したばかりの稲むらに次々火をつけた。

稲むらが燃えているのに驚いた村人たちは、火を消しに高台の田んぼに駆け上がる。

その時、津波が村を襲い家々を飲み込んだが、村人たちはみな高台にいたので助かったのだった。

五兵衛が自分たちを助けるために、大切な稲を燃やしたことを知った村人たちは深く感謝し、このお話を語り継いだ。

デフ・パペットシアターひとみについて


 デフ・パペットシアター・ひとみは、ろう者と聴者が協同してつくるプロの人形劇団です。

NHKと共同で「ひょっこりひょうたん島」を製作しておりましたひとみ座を母体に、視覚言語を使うろう者と音声言語を使う聴者がお互いの感性を活かして作品をつくることで、今までにない表現方法をうみ、生の舞台をあまり観る機会のない方も、子どもから大人まで障害のあるなしに関わらず、一緒に楽しめる舞台をつくることをミッションに活動を続けています。

 

<ホームページ>

http://deaf.puppet.or.jp/